建築用鋼製下地材(壁・天井)適用範囲
この規格は、建築物の壁及び天井の鋼製下地材(以下、壁下地材及び天井下地材という。)について規定する。
また、製品とは、本体と付属金物から組み立てられる鋼製下地材をいう。
部材の名称
壁下地材及び天井下地材の本体の各部材及び付属金物の名称は、図1による。
備考:鋼製下地材の本体とは、スタッド、ランナー及び振れ止め並びに野縁及び野縁受けをいう。
図1
種類・部材および部材の記号
壁・天井下地材の種類並びに鋼製下地材を構成する部材は、表1のとおりとする。
壁下地材の部材の記号はスタッドをWS,ランナーをWR,振れ止めをWBとする。
天井下地材の部材の記号はシングル野縁をCS,ダブル野縁をCW、野縁受けをCCとする。
表1
品質
壁下地材及び天井下地材の品質は、次による。
a)本体とスペーサー、クリップ、その他の附属金物との結合は、がた及び緩みのないものでなければならない。
b)本体は、使用上支障のあるねじれ、及び変形があってはならない。
c)本体の結合部は、仕上材の取付けに支障のある目違いがあってはならない。
d)本体の防錆処理は、JIS G3302に規定するZI2以上又はJIS G3321に規定するAZ90以上でなければならない。
e)附属金物は、本体と同等以上の防錆処理を施したものでなければならない。ただし、つりボルトおよびナットは、JIS H8610に規定する1級以上、JIS H8625に規定する1級CM1A以上又はこれと同等以上の防錆処理を施したものでなければならない。
f)鋼製下地材の性能は、JIS A 6517に規定されている試験を行い、表2、表3の規定に適合しなければならない。